Tier 6 フランス 重戦車
↑ ACL 1 + 76 mm M1A1
初期状態。
HD化に伴い初期砲塔が置き換えられ、改良型砲塔の角を丸めたような形状になった。
被弾面積も小さくなっており、ある意味Buffである。
↑ ARL 44 + 90 mm DCA 45
ARL 44の史実装備。
マズルブレーキの付いた長砲身が実に頼もしい。
ドイツ戦車の影響を受けているため、どことなくTiger IIに似ている。が、車体を一周する伝統的な履帯がフランス色を拭えない。
FCM F1&76mm Gun M1A1
「一体どうしたお前」と思わず尋ねたくなるほど投げやりな形状が特徴的。
ちなみにこの砲塔は超重戦車FCM F1に採用されていた砲塔である。
スペック(v1.25.0)
車体
耐久値 | 900⇒950 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 120/60/40 |
最高速度(前/後)(km/h) | 37/10 |
重量(初期/最終)(t) | 46.47/47.18 |
実用出力重量比(hp/t) | 15.90 |
本体価格(Cr) | 925,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 突破型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
76 mm Gun M1A1 | 15.79 | AP APCR HE | 128 177 38 | 115 115 185 | 1,816 | 0.43 | 2.3 | 792 1,037 740 | 70 | 56 2,800 56 | 1,567 | -10°/+20° ⇒ -10°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
90 mm DCA 30 | 6.98 | AP APCR HE | 135 175 45 | 240 240 320 | 1,674 | 0.4 | 2.3 | 800 1,000 800 | 60 | 255 4,800 255 | 2,050 | |
90 mm F3 | 6.82 | AP APCR HE | 170 248 45 | 240 240 320 | 1,636 | 0.39 | 2.7 | 930 1,163 930 | 50 | 255 4,800 255 | 2,200 | -10°/+15° |
90 mm DCA 45 | 6 | AP APCR HE | 212 259 45 | 240 240 320 | 1,440 | 0.38 | 3.4 | 1,000 1,250 1,000 | 50 | 255 4,800 255 | 2,750 | |
105 mm Canon 13TR | 5.61 | AP APCR HE | 175 223 54 | 300 330 360 | 1,682 1,850 (APCR) | 0.41 | 3.4 | 850 1,063 850 | 40 | 270 4,000 280 | 2,400 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
ACL 1 | 110/30/30 | 20 | 340 | 7,000 |
---|---|---|---|---|
ARL 44 | 110/30/30 | 22 | 350 | 6,500 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 230 | 575 | 20 | 700 |
---|---|---|---|
Maybach HL 230 P45F | 750 | 20 | 750 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
ARL 44 | 46.96 | 18 | 14,200 |
---|---|---|---|
ARL 44 bis | 50.5 | 20 | 14,200 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SCR 508 | 400 | 100 |
---|---|---|
SCR 528F | 750 | 80 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | × | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | × | ![]() | × | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時*1 | |
---|---|---|
静止時 | 2.17%⇒5.24% | 1.1% |
移動時 | 1.08%⇒2.62% | 0.55% |
派生車両
派生元 | BDR G1 B(HT/33,000) |
---|---|
派生先 | AMX M4 mle. 45(HT/47,590) |
開発ツリー
76 mm Gun M1A1 (初期/50,330) | ━ | 90 mm DCA 30 (9,300/64,000) | ━ | ARL 44 (6,100/20,430) | ┳ ┃ | 90 mm F3 (15,000/87,000) | ┳ ┃ | 105 mm Canon 13TR (16,350/94,350) |
ACL 1 (初期/8,350) | ┃ ┗ | AMX M4 mle. 45 (47,590/1,395,000) | ┃ ┗ | 90 mm DCA 45 (18,500/121,250) | ||||
SCR 508 (初期/21,600) | ━ | SCR 528F (9,000/54,000) | ||||||
Maybach HL 230 (初期/26,000) | ━ | Maybach HL 230 P45F (18,800/52,000) | ||||||
ARL 44 (初期/8,600) | ━ | ARL 44 bis (4,930/15,420) |
車両に関する変更履歴
v0.9.6 | 初期砲塔の視認範囲を320mから340mに増加 改良砲塔の視認範囲を330mから350mに増加 |
v0.9.10 | HDモデル化 |
v1.0.1 | 初期履帯の移動・車体旋回時の散布界を13%減少 改良履帯の移動・車体旋回時の散布界を14%減少 90 mm F3の砲塔旋回時の散布界を12%減少 90 mm F3の照準時間を2.9秒から2.7秒に変更 105 mm Canon 13TRのAP弾の貫通力を165mmから175mmに変更 |
v1.9.0 | 90 mm DCA 30の総弾数を50発から60発に変更 修理費用を11%ダウン 収益性を2%ダウン ACL 1砲塔時のHPを780から870に変更 ARL 44砲塔時のHPを820から920に変更 派生元車輌を変更 |
v1.25.0 | ARL 44砲塔の予備履帯の増厚判定を削除 ACL 1砲塔時の耐久値を870から900に変更 ARL 44砲塔時の耐久値を920から950に変更 |
解説
- 火力
後期砲塔専用の2つの火砲が概ね最終候補となる。
いずれも俯角は-10°と地形適性は優秀だが、他国に比べ照準時間や発射速度に劣る傾向がある。移動を繰り返しての射撃ではイライラさせられる事もあり、Enhanced Gun Laying Drive(改良型射撃装置)を装備するなどして少しでも改善しておきたい。
v1.0.1より全体的に照準の拡散が抑制されたため、飛び出し撃ち等での命中率が多少は向上したと言える。- 90 mm DCA 30
中間砲。BDR G1 Bで研究済みなら引き継げる。
初期砲がTier6重戦車としては貧弱なため、購入直後は真っ先に本砲に換装したい。幸い初期履帯でもギリギリ搭載できる重量に収まっている。*2 - 90 mm F3
同格相手なら十分な貫通力を持ちつつも、目立った欠点がなく扱いやすい砲。DPMや照準時間の面からもバランスに優れている。
課金弾の貫通力が248mmと大変優秀であり、後述の90mm DCA 45と比べても大差ない。弱点を狙えばTier8重戦車や重駆逐戦車であろうと正面から充分貫通可能だ。
最終砲として本砲を使うのも選択肢の一つではあるが、課金弾頼みになると割高な単発価格が収支を圧迫してしまう点、105mm砲に比べターン制でのパンチ力に欠ける点に注意が必要。
v1.0.1より照準時間や拡散がやや改善し、主に中遠距離で絞る時間には差を感じるだろう。 - 90 mm DCA 45
ARL 44の史実砲。最終砲候補の一つ。
通常弾で212mm、課金弾で259mmと2つ格上のTier8重戦車とまったく同等の貫通性能を誇る。同格重戦車はおろか、マッチングする殆どの車輌を相手にできるだろう。
精度も重戦車としては優秀で本車の砲の中では一番高い。それでいて弾薬費はDCA 30から据え置きである点も見逃せない。
欠点は遅い照準時間と劣悪なDPMで、低いHPも相俟って単純な撃ち合いでは押し負けやすい。 - 105 mm canon 13TR
ソ連の107 mm ZiS-6に比肩する性能を持つ砲。最終砲候補の一つ。
単発火力がTier7重戦車並みに高く、さらに課金弾では単発火力が向上する非常に珍しい特性も持つ。
課金弾主体の場合、本車の搭載砲では最高のDPMを発揮する。
貫通力は90mm砲には劣るもののTier6重戦車としては十分であり、格上車輌の相手だけでなくダメージの底上げもできる課金弾は多めに積んでいくといいだろう。
v1.0.1よりAPの貫通力が10mm向上し、欠点であった照準拡散もだいぶ改善された。照準時間をカバーしやすくなったのは大きく、単発を活かせる場面は増えたかもしれない。
- 90 mm DCA 30
- 装甲
正面装甲はBDR G1 Bから強化された一方、耐久値はほとんど上昇せず、一部同格中戦車にすら劣ってしまっている。
肝心の装甲も弱点が多いため繊細な扱いが必要になる。- 砲塔
正面は110mmの垂直となっており、防盾も小さいので少々頼りない。また砲塔側面は30mmと致命的に薄く、正面を向けていても露出してしまうため口径90mmを超えるAP・APCRを撃てる主砲には常に貫通されるリスクがある。
この弱点を熟知したプレイヤーは砲塔を優先的に狙ってくることもあり、ハルダウンによる防御力の増加は見込めない。また、砲塔側面に予備履帯が貼り付けてあるが当たり判定はない。
天板もわずか10mmと軽戦車並みの薄さであり、自走砲にも弱い。 - 車体
正面上部は120mmの傾斜装甲(48度175mm相当)というTier6にしては優秀な防御力を誇る。
しかし、車体側面など他の部分は60~50mmと頼りなく、150mm級の榴弾砲を持つKV-2や日本重戦車等に真横を撃たれると一撃で撃破されてしまう可能性がある。それらの弾を受ける際はしっかりと正面を向こう。
更にChurchillシリーズのように履帯の裏に車体があり、正面から撃ち抜かれるとダメージが入る構造になっており、正面を向けているだけで履帯ハメの危険性がある。
装甲厚も履帯を含めても80mmしかなく、昼飯や建物を使った豚飯で隠すこともできないので、じっくりと狙われるような運用を避ける他ないだろう。
車体下部も50mmしか無いが、こちらは傾斜が強く、敵に対して5°程度傾くだけで強制跳弾角度に達するため、AP・APCRにはめったに抜かれない。
- 砲塔
- 機動性
優秀な火砲に引けを取らない高い機動性も見逃せない。開発完了後の優れた出力重量比は、特に登坂時に明確な差を感じる事だろう。
ただし後退速度は10km/hと重戦車相応であるため退避時は注意。
また、履帯性能がやや悪く最大速度も37km/h止まり、旋回速度も遅いため、機敏に動けるとまではいかない。支援や障害物のない状況で、LTにまとわりつかれるような事態は避けたい。
初期状態でもやや鈍重とはいえ絶望的に遅いわけではなく、旋回の遅さに目をつむれば他の重戦車と変わらない程度の常識的な機動力はある。ここまでのフランス戦車に慣れているなら主砲を優先して開発するのも選択肢の一つ。
上位エンジンは次のAMX M4 mle. 45でもお世話になるため、最終的にはここで開発しておくと次が楽になる。
- 総論
突出した強みのある最終砲、平均以上の機動力、厚い車体正面装甲とスペック上は強力な重戦車に見えるが、フランス特有の欠点を多く抱えているために、実際に長所を生かした戦闘力を発揮するにはやや手腕が必要となる車輌である。
履帯裏の絶望的な弱点が(物理的にも)足を引っ張ることが多く、肝心の車体正面装甲を生かせるシチュエーションは意外にも限られている。本車に乗る時は絶対に側面を見せない立ち回りが必須であり、快速車輌の回りこみや自走砲に対する警戒を常に怠ってはならない。
また旋回の遅さに加えDPMも低い事から接近戦は大の苦手だ。改良エンジン搭載後は機動力の高さから前線に出がちだが、単機での突出は他の戦車にも増してタブーである。側面を晒さない、肉薄されない堅実な立ち回りをすれば、陣地転換が容易な機動力と格上にも対抗できる強力な貫通力と攻撃力を兼ね備えた優秀な戦車となるだろう。
105mm砲の場合は他の高単発型重戦車(T-150、KV-85、O-I等)に比べると俯角や機動力の面で取り回しがよく、火力の強みを見出しやすい。可能ならば100mm砲かつプレミアム弾で運用したいが、クレジット効率は悪くなる。
史実
1944年にフランスが解放されると、パリに舞い戻ったフランス政府は速やかに「国産の兵器による」再軍備を模索し始めた。そんな状況の下で、米英から供与された戦車に含まれていない「重戦車」をまずは開発・生産することが決定された。
設計開始当初は「60mmの装甲と75mm Long 44を装備する戦車」として設計されていたが、M4シャーマンに劣るこの仕様では生産する意味がないという軍側の指摘を受けて仕様が変更され、「120mmの傾斜装甲と90mm砲を搭載する戦車」として再度設計が開始された。
戦中・および戦後の混乱と資源不足の中で計画は遅れに遅れ、最初の試作車両がロールアウトしたのは戦争がとうに終わった1946年のことであった。ゲーム内の初期砲塔であるACL 1はこの最初の試作車両に搭載されていたもので、どうやらフランス製の75mm SA44を搭載していた模様。
この新戦車の主砲には艦載砲を転用した90mm DCA 45が選ばれた。この砲は初速1000m/sを誇る優秀な火砲であり、火力面では当時の各国の戦車と比較しても何ら遜色のないレベルに達していた。
エンジンは当初タルボの450馬力エンジンやパナールの400馬力エンジンが予定されていたが、仕様変更による重量増大に国産エンジンでは対応できなかったために、戦争で鹵獲したドイツのマイバッハHL230エンジンを搭載することになった。このエンジンは本来600馬力のエンジンであるが、ドイツが過熱対策に悩まされたことを加味して出力を575馬力に落として運用されたようである。
しかしながら、足回りを今まで慣れ親しんだB1やSomua S35といった"伝統的な"フランス戦車の技術で構成してしまった結果、575馬力のエンジンをもってしても路上で37km/hしか発揮できないうえ、駆動系の信頼性は無きに等しいレベルになってしまった。
本車は1947年から1950年の間に60両ほどが生産され、1951年の革命記念日パレードで表舞台へのデビューを果たした。しかし、そのただ一回の晴れ舞台を最後に表舞台から姿を消し、そのまま全車が退役してしまった。
軍部はそれでもARL44の量産を望んだが、まだまだ戦争の爪跡が残るフランスにとって、40トンを超える重戦車である本車を量産・配備・運用するのは体力的に困難だったようである。
↑最初で最後の晴れ舞台に参加するARL44。この次にARL44が人前に出るのは博物館の展示物になった時であった。合掌。
余談だが本作品のARL44の上部支持転輪は後部駆動輪近くの一対を除き省略されたのかモデル作成担当者の勘違いなのか只の半円状の出っ張りの様になっている、画像にもある履帯が巻かれている車体上部と履帯との間にあるの二対の半円がそれである。
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